メンタルヘルスのキーワード「自己肯定感」の正体とは (2/4ページ)

新刊JP

それと、自己肯定感や自信というのは、いつも固定されているものではなく流動的で、たとえば仕事人としての自己肯定感と家庭人としての自己肯定感は違うということも知っておくべきだと思います。ものすごく仕事ができて、周囲から尊敬されている人も、家庭内のこととなると自信がないというケースもありますし、日によって自信がある日とない日があるというのも、実感としてわかる方が多いのではないでしょうか。

そういう自己肯定感の実体を知ったうえでやるべきことをやっていくということが大切です。今回の本でもそのための取り組みについて書いていますので、参考にしてみていただきたいですね。

――目指すべきゴールとしては、どんな時でも安定的に自己肯定感を持つというところなのでしょうか?

王丸:ゴールとしては幸福感や充実感をもって生きるということです。自己肯定感はこの二つに大いに関係していて、自己肯定感が低い人が幸福感や充実感をもって生きていくのは難しいんですね。そう考えると、自分のことを公平な目で見て、あるがままに認めてあげる姿勢を持つことは、気持ちのうえでの健康や幸福感、充実感を持つことにつながるので、とても大事なんです。

――日による自己肯定感の上がり下がりは、あっても大丈夫なものなんですか?

王丸:もちろんです。気持ちや精神状態は日々変わるものですから。だけど、自己肯定感を持てない日ばかりが続くのはちょっと問題なので、そこは少しずつ良くしていきましょう、ということですね。

――王丸さんのカウンセリングに来る方で、自己肯定感を持てないという方は、具体的にどんな悩みを抱えて来られるのでしょうか。

王丸:色々な方がいらっしゃるのですが、拠点が銀座なので仕事をバリバリされている方が多いです。たとえば、ある女性のお医者さんは仕事がものすごくできる方なのですが、子どもの頃から親に言われるままがんばって医者になったからか、人から言われたことを150%こなすことは得意なのですが、プライベートになると急に会話が苦手になってしまう、という悩みがありました。

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