メンタルヘルスのキーワード「自己肯定感」の正体とは (3/4ページ)

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美容院で美容師さんとするようなちょっとした世間話ができなかったり、ということです。

もう一人は、こちらもお医者さんで男性の方なのですが、やはり親からがんばれと言われて、その通りにやってきた人生だったので、自分で何かを決断したことがないことに悩んでいらっしゃいました。自分が何者だかわからない、と。

――後者の方はすごく深い悩みのように思えます。

王丸:そうですね。ただ、カウンセリングに来ていただいて、一つひとつ、自分のやっていること、やってきたことを第三者と一緒に確認することで、少しずつ自己肯定感や自信といったものを安定して持てるようになったという方は多いです。もちろん、そうなった人の中には長く時間がかかった人もいれば、2回くらいのカウンセリングで精神面が安定してしまった人もいて、千差万別なのですが。

――すぐに自己肯定感を安定して持てるようになる人に共通する特徴はありますか?

王丸:性格がオープンなことでしょうか。自分で問題を認識していて、そのうえでアドバイスを受けた時に、比較的スムーズに「じゃあ、ちょっと試してみようかな」となる人は早いですね。

フェアシンキングでは、物事を俯瞰して見るのですが、それはこれまで慣れ親しんできた視点からひとまず離れてみるということでもあるので、勇気がいることではあります。それを柔軟に取り入れてみたら、パッと力が抜けて楽になったという方はいらっしゃいますね。

――王丸さんは日米でセラピストとして活躍されています。自己肯定感という点で、日本人とアメリカ人はどう違いますか?

王丸:もちろん、アメリカにも自己肯定感が低い方はいるのですが、日本の方の方が「根が深い」と感じます。

よく言われるように、アメリカは子どもを「ほめて育てる」ところがあるんです。もちろん、日本でいうところの「毒親」のような人もいますし、虐待する親もいるのですが、たとえ家庭環境が悪かったとしても、学校に行けば先生がほめてくれますから、生活のすべての場所で自分を認めてもらえないということは少ないんです。

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