天才テリー伊藤対談「デヴィ夫人」(3)タレントと呼ばれすごいショックで (1/2ページ)

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天才テリー伊藤対談「デヴィ夫人」(3)タレントと呼ばれすごいショックで

テリー そんな話を聞けば聞くほど、デヴィ夫人が「世界の果てまでイッテQ!」みたいな番組でバラエティータレントとして活躍しているのが不思議でならないんですよ。そもそも、ああいった番組には何がきっかけで出るようになったんですか。

デヴィ テレビは昔から出ていたんですが、その頃はインタビューばかりでしたから。美川憲一さんとのご縁で、20年くらい前に「愛する二人別れる二人」と「壮絶バトル!花の芸能界」という番組に出るようになったのが、きっかけになった最初ですね。

テリー ああ、どっちも出演者同士が激しく言い争うトーク番組ですよね。

デヴィ そうです。当時ニューヨークに住んでいたんですが、「私が出ると(番組の)視聴率が上がる」ということで、あちらと東京を何回も往復するようになってしまって。だったら、とホテル住まいをやめて、一軒家を借りることにしたんです。

テリー なるほど、そこからテレビでのデヴィ夫人の活躍が本格化することになると。

デヴィ しばらくしてからある日、スポーツ紙を広げたら、ある記事に「タレント・デヴィ夫人」って書いてありましてね。「えっ、私、タレントなの?」「人からそういうふうに見られているんだ」って。最初はすごいショックでしたよ。

テリー でしょうね。今まで聞いてきた話とは真逆のイメージですから。

デヴィ でも、その日の晩に考えたんですよ。「私は今まで普通の日本人が絶対に行けないところ、見られない社会、会えない人に会ってきた。これ以上同じ生活を続けても、恐らく得られるものは変わらないだろうな」って。だったら、これからはもう楽しくタレントとして生涯を全うすればいいんだ、と。

テリー 偉い! 過去にこだわらず、そこまで柔軟に考え方を変えるってなかなかできないですよ。やっぱり意識が高いんですね。

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