モンゴルに自由と統一を!日本人と共に民族独立を目指したバボージャブ将軍の戦い【二】 (4/5ページ)
「……何だ、日本の連中は調子よく俺たちを誘っておいて、いざやらせるのは裏方かよ!」
報酬目当てに参加した馬賊の中には、そんな不満を洩らす者もいたため、次第に士気は下がり、規律が乱れ始めました。
「バボージャブ殿、どうにか彼らを説得しては貰えまいか?」
花大人の依頼を受けたバボージャブはこれを快諾、血気盛んな馬賊たちの説得に当たります。
「なぁみんな……後方に回されて面白くない気持ちは解る……俺も女房に『手柄ァ立てて帰って来るぜ』なんて言って出てきたクチだからよ(苦笑)……でもよ。この戦いで大事なのは俺の手柄とか、お前の手柄とか、そういう個人単位の話じゃねぇんだよ」
「まぁ……そりゃそうなんだけどよ」
「この戦いは、俺たちモンゴル族や満洲人が、民族の独立を勝ち取るための戦いなのさ。だから花形も裏方もねぇんだよ。勝利は俺たちみんなの勝利、負ければ俺たちみんな奴隷のままさ」
「……」
黙り込んだ馬賊たちに、バボージャブは続けます。
「確かに、日本人の多くは自分たちがアジアの盟主とばかり傲慢な態度の連中も少なくない。しかし、それでもこの戦は日本が主体だ。