日米で王者に君臨した女子ファイターは「時を待つ」(後編) (2/5ページ)
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プロレス
「そうなんだ……」
――だからファンが望み、選手同士も望めば実現するケースはけっこうあります。だから、浜崎さんもRIZINの榊原(信行)社長に直訴すれば、認められる可能性は高いんじゃないでしょうか。ハム選手に負けるまでは5連勝してましたし、RIZIN女子スーパーアトム級王座も、元INVICTAアトム級王者のジン・ユウ・フライを相手に防衛に成功してたわけですから、十分ダイレクト・リマッチを要求する資格はあるでしょう。
「なるほど! じゃあ、ダイレクトでやれたらいいですね!(笑)。ダイレクトじゃないとしても、年内にやりたいなとは思います」
“極め”の強さは浜崎の最大の武器
■一本勝ちのリベンジを目指す!
――ハム選手へのリベンジのためには、いかにサブミッションに持っていくか、という戦略を練る?
「う~ん……まあ、打撃でも負ける感じはしなかったので。何発かはもらいましたけど、こっちの(パンチの)ほうが入ってたし」
――たしかに1Rには強烈な右のジャブを何発も叩き込んだし、左ストレート、右フックも入れてましたね。
「はい。でも2Rに、別に倒そうと思ったタイミングで倒したわけじゃなくて、うまくタイミングが合って、コテッて倒れたところを、『パウンドでフィニッシュしたらカッコいいかな』とか、色気づいちゃって(苦笑)。で、突っ込んでいったら、下からの三角(締め)の体勢にハマったんで。次はもう少し冷静に戦おう、と思いましたね」
――軍隊格闘技の教官がこんな意味のことを言ってました。「相手に自分の攻撃が入った時に、喜んではいけない」。「舞い上がっちゃいけない」と。相手がたとえダウンしても、「じゃあ、この後、どうすれば安全かつ確実に仕留められるか」というのを考えろ、と。
「ホント、それ! 身に沁みますね。