人気建築家が考える、これからの住宅に求められる機能とは (1/4ページ)
日本の住宅はもっとコストを抑えながら理想的なものにすることができる――。
テレビ番組『大改造!!劇的ビフォーアフター』に「匠」として8回出演、現在では中国のリフォーム番組にも出演するなどの人気建築家・本間貴史さんは、著書『理想の注文住宅を建てたい!: 価格の見える家づくりの教科書』(東洋経済新報社刊)で、「CM分離発注方式」による家づくりを提唱する。
コストの見える化を実現し、建て主さんにとって理想に近い住宅を適えてくれる「CM分離発注方式」とは一体どんなものなのか。本間さんへのインタビュー後編ではこれからの住宅に対するニーズの変化や、家を建てる際に気を付けるべきことについてお話を聞いた。
■これからの住宅の機能に対するニーズはどう変わっていく? ――2001年より本間さんはCM分離発注方式に取り組まれてきましたが、そのきっかけはなんだったのでしょうか。本間:2000年に焼き肉店の建設工事を行ったのですが、私が現場に行ったところ、設計と違う塗料が塗られていました。そこで現場監督を呼び、なぜ設計資料と違う塗料が塗られているのか聞くと、工程が逆転してしまい、その結果塗りつぶしの塗料を変更したということでした。私はガッカリし、現場監督の存在に疑問を抱いたわけです。
その頃、仙台で建築士による講演会がありまして、そこでCM分離発注方式について触れられたんです。住宅くらいならば、総合建設業者を入れないでバラバラに専門工事業者に発注するやり方も面白いよ、と。そこから興味を持ってすぐにインターネットで調べ、勉強会に参加したという流れです。
――CM分離発注方式は、設計事務所(建築士)と建て主のコミュニケーションが重要になってくると思います。そのコミュニケーションにおいて、本間さんが気を付けていることはなんですか?本間:私は、まず建て主さんへの説明責任をきっちりと果たすことを最優先にしています。リスクなどのデメリットも何度も説明していますし、その上で業務全体をガラス張りにすることで、建て主さんの意思決定を支援するように努めています。