楽しんで長距離を走るように、格闘家人生を送りたい (3/5ページ)
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格闘技
だからこそ正常な日常があって、初めて楽しむことができる」と。
そんななか4月17日には「Road to ONE 02」が会場非公開、無観客大会で開かれた。ケージの周囲には防護服で身を固めたスタッフの姿が立ち並ぶ大会を弥益はABEMAのライブ中継で視聴した。
「久しぶりの格闘技イベントを待ち望む気持ちがある一方で、後ろめたさも感じました。結果的に2週間後まで感染者はいないということも報じられましたが、視ている時はあの場で感染があると格闘技に対するネガティブな報道がされ、立場が悪くなるという気持ちがありました。なので100パーセント楽しめる心境ではなかったです」
■コロナ明けのブランクを恐れて
コロナの時代のなかで、格闘技に限らずあらゆるスポーツが死に絶えないために、興行という形で動き出すことは否定できない。業界の人間の多くが、この大会に関して反対意見を口にしないなか、弥益はここでも持論をハッキリと口にした。
勇気が必要な発言だ。真剣に「Road to ONE 02」の開催に向き合っていた選手、関係者と同様に弥益が、真剣に格闘技に向き合っている証といえよう。
格闘技が生業かそうでないかはこの際、関係ない。どれだけ格闘技と真摯に向き合っているのか。その選択肢が試合を戦う、大会を開く、戦わない、開かないという結論に至るだけで、弥益は決して傍観者ではなかった。
弥益は自身が試合をするはずだったゴールデンウィークを終え、電車に乗ってオフィスに向かった。
「自粛期間、連休中でも社会は動いているので、やってしまわないといけない業務は溜まりますからね。出勤時間をずらしたり、事務所にいる時間を短くしていますが週に一度ぐらいは出社しないといけない日が出てきます。ゴールデンウィーク明けは気持ち、電車に乗っている人も多かったですね」
と弥益は言う。
その一方で格闘技仲間との接触は今もない。ごく親しい仲間とLINEで技術の話をし、試合映像をチェックすることで、気持ちを紛らせている。