そもそも”売るもの”が違います。「芸者」と「花魁」を見分ける方法とは? (3/3ページ)

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芸者は踊りや楽器を披露するのが仕事ですので、もし大きな帯が前側に結んであったらそれらの邪魔になってしまいますよね。

着物の裾を持つ手は右か左か

芸者も花魁も、「お引きずり」と呼ばれる裾が長い着物を着て、外を歩く時は裾をからげて手で持ちます。このとき、着物の裾の端の「褄(つま)」を持つ手が、芸者は左手、花魁は右手です。

左手で褄を持つと襦袢の合わせ目から手を入れることができなくなるため、芸者は「芸を売るが、色は売らない」ということで、このようになっているのです。

芸者を「左褄」と呼んだり、芸者になることを「左褄を取る」と言ったりすることがありますが、その由来もここにあります。

花魁は色を売るのが仕事ですから、逆に右褄を取っています。また花魁の衣装が元々意味していたといわれる花嫁衣装も、右褄を取るのが一般的です。

参考:Studio七色「花魁と芸者(芸舞)はどう違うの?」

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