アメリカのマスクを嫌う風潮はスペイン風邪流行時からあった。1919年に結成された反マスク同盟(サンフランシスコ) (3/3ページ)

カラパイア




Masks for Protection Against Pandemic Flu 1918

・マスク着用の効果か感染者が減少。反マスク同盟は自然分解

 この反マスク同盟は、その月の間ずっと集会を続けたが、本当の意味で実のある目標を達成できたことはなかった。

 参加者の目指すところが一枚岩ではなかったのだ。ある者はマスク着用令を無効にする嘆願書を作ろうとし、ある者はただ衛生局のハスラーをクビにしろと要求した。その間、マスクの効果のせいか、急増していた感染者の数が横ばいになった。

 1919年1月15日、衛生局が二度目のマスク着用令を出す前は、感染者510人、死者50人だったが、1月26日になると、その数は、感染者12人、死者4人に減った。

 反マスク同盟の最後の集会でも、目立った成果はなにも得られなかった。メンバーたちは、ハリントンを下ろして新しいトップにすげ替えたが、一貫性のない混乱状態はおさまらず、ついには集会場所を提供していたウィリアム・スコットがすべての照明を切って、終止符を打つ結果になった。

 反マスク同盟は、失敗に終わった集会を二度と復活させられなったが、もうその必要もなかった。2月1日、衛生局は2度目で最後になったマスク着用条例を解除した。

References:Anti-Mask League: San Francisco had its own shutdown protests during 1918 pandemic - SFChronicle.com/ written by konohazuku / edited by parumo
「アメリカのマスクを嫌う風潮はスペイン風邪流行時からあった。1919年に結成された反マスク同盟(サンフランシスコ)」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る