「なぜ実名で報じない?」賭け麻雀“記者の処遇”と「京アニ報道」の矛盾点 (2/2ページ)
今回は法務省が「(賭け金額が)高額でないから」という理由で罪に問わないとしたことで、あまり頻度が高くなく、高額でなければ賭博罪には問われないという「黒川基準」なる言葉まで生まれた。この基準に当てはめれば、刑事罰には当たらない「軽い現実」ということになって、確かに記者名を明かす必要もなくなる。だからこそ「取材源の秘匿」を流用したダンマリも通用するということか。
だが実は、権力との癒着が生まれる記者クラブ制度も良しとしない有志ジャーナリストらによって既に特定作業が行われ、一部では実名を明かす動きも見られた。
「賭け麻雀の存在自体は文春のスクープで、記事によれば産経関係者からもたらされた情報とありますが、それこそ本来の取材源の秘匿の観点からして、この記述に関しては必ずしも本当かどうかは疑ってみる必要があります。また、賭け麻雀が行われる日時と場所まで分かるのは参加者以外ではなかなか知り得ないのではないかと考えれば、この3人の誰かという可能性もないわけではない。もちろん真相は知る人ぞ知るですが、彼らが今後に就く社内ポストを後々まで観察すれば、1つの答えに行きつくかもしれませんね」(前出・フリージャーナリスト)
イデオロギー的に左右両極に分かれるこの2社。特に産経は朝日叩きで時に血道を上げるが、今回は両社痛み分けで、呉越同舟して嵐が過ぎ去るのを待ちそうだ。
(猫間滋)