戦国時代、結婚を拒んで壮絶な最期を遂げた悲劇の美女・藤代御前の怨霊伝説【中】 (4/4ページ)
「あぁそうかい……こっちが下手に出てやりゃあお高くとまりやがって……覚えておれ、たかが一領主の分際で一国一城の大名を敵に回して、ただで済むと思うなよ!」
完全に悪役っぽい捨て台詞と共に為信が逃げ帰った後、藤代御前は妹や家来たちに謝りました。
「……ごめんなさい。私のワガママで、皆に苦しい思いをさせて……」
「いえ、決してお方様の責にはございませぬ」「そうです。お姉様、あんな方に嫁いではダメ」「これからも共に、どんな艱難辛苦も乗り越えて参りましょうぞ!」
「みんな、ありがとう……」
と言う具合に、ますます結束を固めた藤代一族ですが、このまま引き下がるような為信ではありませんでした。
【続く】
※参考文献:
青森県文化財保護協会『津軽歴代記類』青森県文化財保護協会、昭和三十四1959年
稲葉克夫『青森県百科事典』東奥日報社、昭和五十六1981年
日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan