戦国時代、結婚を拒んで壮絶な最期を遂げた悲劇の美女・藤代御前の怨霊伝説【中】 (3/4ページ)

Japaaan

「おのれ為信……謀ったな!」

悔やんでも時すでに遅く、藤代某はロクに裁判も受けられないまま、あわれ刑場の露と消されてしまったのでした。

夫を喪い、極貧生活の藤代御前を、カネと権力で釣ろうとしたが……

「……あぁ、懸念が現実となってしまった……」

藤代御前は夫の死を悲しむ暇もなく家督を継承、女主人として一家を切り盛りすることになりました。

遺された藤代御前の妹や家来たちもよく彼女に従い、力を合わせて盛り立てましたが、「謀叛人」の遺族ということで所領は没収され、糊口をしのぐ極貧生活を強いられます。

そこへ為信がドヤ顔でやって来て、藤代御前に「そなたが側室になれば、一族に不自由ない暮らしをさせてやる」と持ちかけますが、古来「貞婦は二夫に見(まみ)えず」と言い、また愛する夫の仇である為信に嫁ぐなど、絶対に嫌でした。

「……お断り致します」

女なんて、カネと権力で釣ればチョロいもの……せいぜいステイタスか野心の道具くらいにしか考えていなかった為信は、藤代御前にフラれたことで怒り狂います。

「どんなに暮らしが辛くても、心だけは売れません」しつこく言い寄る為信を拒絶する藤代御前(イメージ)。

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