地球の磁場が弱まる怪現象。2つに分裂する可能性も(ESA) (1/3ページ)
地球の磁場に異変/iStock
欧州宇宙機関(ESA)が公開した衛星データによれば、地球の磁場(地磁気)が弱まっている領域は相変わらず成長しており、やがては2つに分裂する可能性もあるという。
特に問題となっている地磁気が弱い領域は「南大西洋異常帯」だ。ヴァン・アレン帯における異常構造で、南アメリカからアフリカ南西部にかけて広がっている。
・南米から西へ成長する地磁気の異常帯
1970年代以来、毎年20キロずつ西へ勢力を拡大してきた「南大西洋異常帯」だが、ESAの人工衛星「SWARM」の最新データからは、ここ5年の間に、その中に特に地磁気が弱い2つ目の中心が出現しつつあることが示されている。
このプロセスがこのまま進めば、南大西洋異常帯はやがて分裂し、南アメリカ中部に中心を持つものと、アフリカ南西部沿岸に中心を持つものの2つに分かれる可能性もあるようだ。
South Atlantic Anomaly impact radiation
・過去200年で磁力が9%低下
地球から発生している「地磁気」は、磁極の位置を定めているほか、一種のバリアとして作用し、太陽風や宇宙線から私たちを守ってくれている。
そのために、一見私たちにはまったく無関係に思える地磁気の強さの変化が、地球での暮らしに大きな影響を与えたとしてもおかしくはない。