蒲郡市「コロナばらまき事件」の爪痕を追跡ルポ「パブの賑わいは戻らず…」 (2/2ページ)
いまだに蒲郡って言うと、あの事件のことを思い浮かべて、『危険な街』だなんて警戒してしまうのかもしれませんね」
男がウイルスをばらまいたフィリピンパブの関係者にも話を聞くことができた。
「昼間はカラオケ喫茶として営業していますよ。かつての常連が『応援したい』という気持ちから、訪ねてきていて、お昼の営業はなかなか好調のようです。ただ、“ばらまき事件”では何百万円という大損害をこうむっているそうですからね。損害賠償を請求しようにも、当人がこの世にいないんじゃ、どうすることもできない。被疑者死亡のまま書類送検でコトが終わるとあっては、オーナーもやりきれない思いでいっぱいではないでしょうか」
6月16日配信の「朝日新聞DIGITAL」の記事によれば、3月以降、新型コロナウイルスに感染しているかのような発言をして逮捕される事件が愛知県内で多発しており、逮捕者の数は7人にのぼったという。なかには、60代の男性が「俺コロナだぞ」と言いながら公共施設の職員にツバを吐きかけたとして、暴行罪で起訴されたケースもあったという。3月に蒲郡市で発生した「コロナばらまき事件」がいかに甚大な被害をもたらしたか、その爪痕の深さを知れば、このような事件は二度と起きないはずだ。