桑田佳祐、コロナ、拉致、政権…「浅知恵」は大間違い!貫く「闘歌」 (4/4ページ)
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アメリカに追従してばかりの弱気な日本を、ユーモアあふれる歌詞で軽快に歌った“ROCK AND ROLL HERO”などソロ活動でも桑田節が炸裂していますね。
2009年には桑田の冠番組『桑田佳祐の音楽寅さん 〜MUSIC TIGER〜』(フジテレビ系)で、“アベーロード”というビートルズのアルバム“アビーロード”の収録曲の替え歌を披露。当時の政治や政局を痛快に風刺した、替え歌パフォーマンスは、放送から10年以上たった今でも、ネット上で話題になるんです」(前同)
■近年もその勢いは衰えず
2015年に発売された、現時点でサザンの最新オリジナルアルバムとなる「葡萄」。桑田が還暦を間近に控えたタイミングにリリースされたが、桑田の猛毒は薄まらなかった。
「サザンは2008年に活動休止を発表し、2013年に再開。復帰一作目となった“ピースとハイライト”は、お祭り気分にさせてくれるイントロの派手なブラスと裏腹に、歌詞は東アジア情勢を指して、平和を訴える内容になっており、発売当時は物議を醸しました。アルバム“葡萄”はこの曲のほかに“Missing Persons”という、ハードなロックサウンドで拉致問題を歌った曲が収められたことも話題になりました」(前出の音楽ライター)
先述の「漫画ドリーム」や、いじめや差別をテーマにした「飛べないモスキート(MOSQUITO)」を収録した1994年のアルバム「孤独の太陽」について、桑田は自身の著書『桑田佳祐言の葉大全集 やっぱり、ただの歌詩じゃねえか、こんなもん』(新潮社)の中で語っている。
「桑田はこのアルバムを作っていた当時に“今の社会の出来事に、歌で正義感をふりかざしても、所詮、綺麗事にしかならないんじゃないの?”と自身の楽曲に、諦めのようなものを感じていたといいます。桑田は、自身の影響力をちゃんと把握していますから、この考えは今でもあまり変わっていないと思います。メッセージ性の強い曲は作ったときの怒りの感情や勢いに任せているのではなく、ちゃんと桑田なりに熟考した上で作っているでしょう。
しかし、“ピースとハイライト”発売時にSNSでサザンのCDを粉砕した写真を投稿する人が現れたほか、“Stay Home Blues”に対しても“聞きかじりの浅知恵で風刺”といった批判が寄せられてしまいました。しかし、コアなファン層には確実に支持を集めているのも事実です。桑田からのメッセージをしっかりと受け取っている人もいますし、これからも硬派な楽曲を出してほしいですね」(前同)
国民的なシンガーソングライターは問い続ける。