マスコミの「無銭飲食」を許すな!飲食店オーナーの苦言ツイートに称賛の声 (1/2ページ)

Asagei Biz

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 マスコミの常識が世間の非常識ということは意外に多い。先日もネット上では、「なぜメディアは料理の代金を払わないのか」という見出しの記事が関心を集めた。

 事の発端は6月17日、秋田県の飲食店のオーナーが、店の取材時に飲食代を支払わない一部メディアに、苦言を呈するツイートをしたことから始まった。以下はそのツイート(原文ママ)である。

「取材について疑問に思うことがある 今朝も取材申込みがあって不思議で仕方ない TVや新聞は言わなくても撮影した料理に支払いして帰る 秋田の雑誌やウェブサイトは当たり前のように支払わないで帰る 経費で落とせばいいのになんで? 撮影した料理で商売するのに原価分すら払わないのはなんで?」

 この飲食店オーナーは「次から食べ物に関してはお金を払わない取材は拒否します」と憤りを露わにしているが、ネット上でもこうしたメディアの姿勢に、《例え取材とはいえ出されたものに対価を払うのは当然》《代金未払いは無銭飲食と同じ》《相変わらず殿様商売のマスコミ》などと批判の声が集まっている。

 とはいえ、そもそも今回の騒動では、飲食代を支払わないことが媒体の方針だったのか、それとも下請けのライターや編プロの判断だったかどうかは定かではない。しかし、グルメ系ライターは、こうしたことは業界の一部では見られることだと、溜め息混じりに語る。

「さすがに大手メディアはあまりそういうことはありませんが、特にローカル系のWEB媒体の中には、予算がないため取材代をケチるところもあります。しかも悪質なメディアの場合、店へのアポどりも外注のライターに丸投げするので、結局私たちがお店側と『飲食代は出せないんです…』と交渉しなければなりません。本来ならそれは編集者の仕事であるのにかかわらずです。おそらくは無料で取材させてくれるお店も多いので、これまで問題にされてこなかったのでしょう」

 近年はSNSが普及し、マスコミの情報発信力の優位性が落ちてきている中で、料理の対価を支払わずに帰ったとなれば、SNSで炎上しそうなことぐらい想像できそうなもの。一部のマスコミでは何年も昔の慣習のまま、それがリスクであることにすら気づいていないのだろう。

 しかし、こうしたリスクは全国メディアにもある。

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