1万2800年前、彗星の爆発で滅亡した古代の村。それは農業の始まりとも関係がある可能性(シリア) (3/5ページ)

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Abu Hureyra, Gobekli Tepe and the Origin of Civilisation

・急激な寒冷化と彗星の衝突が農業のきっかけに?

 およそ1万2900~1万1500年前、地球は北半球の高緯度において急激に寒冷化したが、この時期のことを「ヤンガードリアス」期という。テル・アブ・フレイラはヤンガードリアス期境界の東端に位置している。

 この時期の南北アメリカ、ヨーロッパ、中東では、更新世の終わりに向かうにつれて隕石が衝突していたらしき証拠が発見されている。

 そうした証拠として、たとえば「ブラックマット」と呼ばれる炭素を豊富に含む層が挙げられる。

 ここには衝突によって作られるナノダイヤモンドや金属小球が含まれ、イリジウム・プラチナ・ニッケルといった稀元素の濃度も高い。さらに炭も含まれており、広範囲に火災が広がり、地球の森林全体の最大1割を焼失させたらしきことも窺える。

 彗星衝突原因説によれば、その当時気候が急激に寒冷化し、それが1300年の間続いたのは、彗星の衝突が原因であるという。当時、気温は平均10度も下がり、とりわけ中東においては乾燥も進んだ。

 こうした気候の激変が、マンモス、サーベルタイガー、アメリカンホース、アメリカンキャメルといった多くの大型動物の絶滅を加速させたという説もある。また北アメリカのクローヴィス文化が滅んだのもこの時期だ。
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