1万2800年前、彗星の爆発で滅亡した古代の村。それは農業の始まりとも関係がある可能性(シリア) (4/5ページ)

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ヤンガードリアス期は中東において農業が始まるきっかけになったという意見もある。
狩猟採集生活から農業に切り替わった時期は、ヤンガードリアス期の始まりと一致している。急激な気候の変化のおかげで、人々は暮らしを変化させるよう強いられたと考えられるのだ。
テル・アブ・フレイラの放射性炭素年代測定によれば、衝突からまもなく、それまでと同じ石器や骨角器を使う人たちによって村は再建されたようだ。
「文化的な装備の点で、まったく変化していません」とムーア氏は話す。
つまり元からそこで暮らしていた人々によって村が再建されたということだ。ムーア氏の考えでは、村人の中には狩りに出ていた者もおり、爆発を逃れた可能性があるという。
しかし村の経済活動は一変した。テル・アブ・フレイラの人たちが農業を発明したとは限らないが、それでも地球でもっとも早く系統的な農業らしきことが行われた地域ではあるとされている。
「気候が激変し、村人は農業を始めました。最初はライ麦を収穫し、それから小麦と大麦にも手をつけ、やがては羊やヤギといった家畜を飼うようになります。これによって集落は数千人規模にまで大きくなり、シリアのその地域の有力な村に発展しました。