間違ってない? 「なし崩し」の正しい使い方 (1/3ページ)

マイナビウーマン

間違ってない? 「なし崩し」の正しい使い方
間違ってない? 「なし崩し」の正しい使い方

「なし崩し」の本来の意味は「借金を少しずつ返す」ことです。

ここから意味が広がっていった結果、現在ではなんとなく使用している人も多く、文化庁の調査によると、約66%の人が誤用しています。

「なし崩し」の意味、正しい使い方の例文、誤用例を見ながら、自分が誤用していないかチェックしてみましょう。

■「なし崩し」の意味

そもそも「なし崩し」という語はどのような意味なのでしょうか。『日本国語大辞典』(小学館)の定義によれば、

(1)借金を一度に返済しないで、少しずつ返してゆくこと。 (2)物事を一度にしないで、少しずつすませてゆくこと。少しずつ徐々に行なうこと。

という意味です。

この語の根本に「少しずつ」というイメージがあることが分かります。

この意味での対義語としては、「一気に」「急速に」「一思いに」「いっぺんに」が挙げられます。

また、『新明解国語辞典』(三省堂)には、次のような意味も紹介されています。

事実を積み重ねて、そのことが既に決定されたこととして成り立たせてしまうこと。

この意味も「少しずつ」から派生したものです。

少しずつ既成事実を作ることにより、徐々に「これはこういうものだ」とみんなに認識させる、というやり方のことです。政治のニュースなどでよく見かける使い方です。ここには、正面からきちんと議論せず、うやむやにしている感じがあります。

実際、『デジタル大辞泉』(小学館)では、

物事を少しずつ変化させ、うやむやにしてしまうこと

という意味も掲載されています。

■「なし崩し」の使い方の例文

例文を通じて「なし崩し」の適切な使い方を把握しましょう。

◇「少しずつ」の意味で使う場合

まず、「少しずつ返す」「少しずつ」という意味では、以下のような例文が挙げられます。

・借金をなし崩しに返す。

・小さい所からなし崩しに壊し始める。

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