エビの殻を利用して持続可能な次世代大容量電池を作り出す試み(米研究) (2/4ページ)

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レドックス・フロー電池
レドックス・フロー電池 image credit:okia / wikimedia commons

・電極部分をエビの殻に含まれる「キチン」で代用

 すでに実用化されているレドックス・フロー電池は、電解質としてバナジウムを利用して、安定した充放電を実現している。

 このプロセスはバナジウムイオンの間を電子が通過することで起こるのだが、それをサポートしているのが「炭化ポリアクリロニトリル」という合成ポリマー製の電極だ。

 MIT(アメリカ)の研究者は、この電極の部分を、持続可能な自然素材を使って作り、しかも性能までアップすることはできないかと考えた。

 そして採用されたのが、食品用ラップや高性能ボディアーマーまで、さまざまなものに利用されている「キチン」というムコ多糖類だ。

 キチンは節足動物や甲殻類の外骨格の主成分でもある。エビの殻からレドックス・フロー電池の部品を作るとは、つまりそういうことだ。
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