阪神・藤浪、一軍復帰は時間の問題か 「今季は戦力外」の声、覆したのは高校以来の“ケンカ投法”? (2/2ページ)

リアルライブ

練習に遅刻するなどこれまで積み重ねてきたものもあるので、信頼を取り戻すのは難しい」(関係者)

 こんな悲観的な声の方が多く聞かれた。

 だが、14日からオリックス二軍との3連戦でもう一度先発登板させ、その結果次第では一軍昇格も十分にあり得るという。

 「一軍がチームの雰囲気を一変させるような起爆剤を求めているからですよ。日程的にも連戦が続くので、ピッチャーは多ければ多いほど良い」(在阪記者)

 阪神首脳陣が「もう一度チャンスを」と考えを改めたのは、やはり5日の好投だが、対戦した中日二軍は右バッターを4人並べていた。藤浪のノーコン病は「右バッターに対してスッポ抜けて、四球を連発する」傾向がある。その苦手の右バッターを相手にしても崩れなかったからだという。

 投手出身のプロ野球解説者がこう続ける。

 「5日の藤浪? 映像で見ましたよ。投げ方が高校時代に戻りましたね。高校時代の藤浪はインステップで踏み込んでいました。またインステップに戻したのが良かったのでは」

 平たく説明すると、左足を右バッターの方に向けて踏み出すのだ。上半身に負担をかける投げ方であり、藤浪はプロ入り後にそれを修正している。不振とインステップをやめた時期は異なるが、体に染みついた“昔の投げ方”が苦手の右バッターの克服にもつながったようだ。

 「対戦バッターは全員、藤浪の荒れ球を知っていますからね。ただでさえコントロールが悪いのに、右バッターは自分に向かって踏み出してくるんですから、恐怖ですよ。ぶつけられるんじゃないかって…」(前出・プロ野球解説者)

 インステップの“ケンカ投法”が、セ5球団の脅威になるかもしれない。高校時代の投球フォームが適しているのなら、プロ入り後も続けていれば良かったのに…。藤浪が復活しても、阪神首脳陣は非難を受けることになるかもしれないが、ペナントレースをシラケさせないためにも、藤浪の一軍昇格テストに期待したい。(スポーツライター・飯山満)

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