悪しき因習「村八分」その内訳と、維持しなければならない残りの”二分”って何? (1/3ページ)

Japaaan

悪しき因習「村八分」その内訳と、維持しなければならない残りの”二分”って何?

「解っているんだろうな?そんな事をしたら、お前を村八分にするからな!」

特定の者を集団で疎外することを村八分(むらはちぶ)と言いますが、疎外するなら八分(80%)と言わず、十分(100%)まるごと絶交すればいいのに、ちょっと中途半端な気もします。

残りの二分(20%)は、どうしても維持しなければならないつき合いなのでしょうか?そもそも八分の内訳は?そんな疑問について紹介したいと思います。

どうしても維持しなければならない「二分」のつき合いと、それ以外が全て「八分」

まず、村八分と聞くと「全部で十分あるつき合いのうち、八分を絶つ」というイメージを持つかと思います。

みんなで協力して、みんなで生きていく。

しかし、村社会における人つき合いは、日常のあいさつや農作業(田植えや収穫、害虫駆除など)の助け合いをはじめ、冠婚葬祭、出産や病気の世話、家屋の修繕(災害復旧や屋根の葺き替えなど)、更には入会地(いりあいち。共有山林など)の利用や管理など実に様々で、また互いが密接に関連することも多く、これらをキッチリ十分で量るのは難しそうです。

実際的には「どうしても維持しなければならない二つ」を(便宜上)二分と見なし、残りすべてを八分(十分マイナス二分)と解釈した表現なのでしょう。

それでは、その「どうしても維持しなければならない」二分が何かと言いますと、多くの方が思いつく通り「火事(消火活動)」と「葬儀(死体の埋葬)」になります。

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