歌舞伎町ホテル清掃員の「ウィズコロナ」現場(1)待機室が密で「休憩は廊下」 (2/2ページ)

アサ芸プラス

つまり一部屋掃除したら45分休むペースにまで客が減ったのだ。その間は4畳半ほどの待機室に待機しますが、ふだんなら掃除する部屋が常にあり、部屋で待機するのは、2~4人ということが多いのに、6~8人になった。廊下もふだんはサービス嬢のいくぶんサービスの意味で大声となるアエギ声も聞こえず静かになった。

 3月以降、自主的につけ始めた使い捨てマスク・使い捨てゴム手袋が邪魔で、息苦しくスマホを操作するのも難しい。待機室は、人と人と自覚症状がないまま、感染させてしまうかもしれないのに、スタッフにはマスクをしていない者もいる。かといって、人間関係を壊したくないので気軽に「マスクしたら」と注意するのもはばかれる状況だった。

 スタッフの半分は東南アジア系の女性で、明るい声でケラケラと母国語で話していた。密がこわいし、うるさくてたまらない。そんな待機室の状況が耐え難かった。それで廊下で待機して、スマホを眺めたり、ラジオ体操をしたりして、廊下で時間を潰していた。

 そしてたまに必要となる部屋の掃除を淡々とこなす。ゴミの入ったビニール袋をゴミ箱から外して新しいものと交換したり、シーツや枕カバーを新しいものに取り換えたり。何百回、何千回と繰り返している動作なので、身体で覚えている。だからこそ、平常心のまま、仕事することができた。

 そうやって、少ない掃除部屋をこなしながら、0時まですごしていた。

(写真はイメージ)

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