真夏の「キャンギャル」55年ヒストリー<思い出のヒロイン>山岸舞彩は芸能会引退後は書家に (1/3ページ)

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真夏の「キャンギャル」55年ヒストリー<思い出のヒロイン>山岸舞彩は芸能会引退後は書家に

 膨大なCMスポットとポスター展開により、キャンギャルは一夜にしてシンデレラになった。誕生から黄金期まで、忘れじのヒロインをプレイバック!

 キャンギャル第1号となったのは、66年の資生堂のポスターに起用された前田美波里(71)である。当時としては大胆な水着カットに、ポスターの盗難が相次いだ。ただし──、

「水着写真ばかり求められるのはイヤ!」

 前田は仕事を辞め、1年半のアメリカ旅行へ。復帰後、マイク眞木との離婚はあったが、念願だったミュージカルを中心に、実力派の女優として今も活躍を続けている。

 初代のクラリオンガールに選ばれたアグネス・ラム(64)は、75年の初来日と同時に、空前のブームを呼んだ。あどけない顔だちのハーフの美少女が豊満なボディを持つというギャップが評判を呼び、雑誌のグラビアを席巻。「史上初のグラビアアイドル」と言われ、83年の引退まで鮮烈に駆け抜けた。その後、地元ハワイで双子の男の子を持つ母親となった。

 その3年後、78年のクラリオンガールになった堀川まゆみ(62)は、ハーフ特有のエキゾチックな顔だちで女優としても活躍。だが、思いがけない理由で表舞台から姿を消す。

「本番の意味を知らずに引き受けてしまい、降板させていただくことになりました」

 そう謝罪したのは、武智鉄二監督の「華魁」(83年、武智プロ)の撮影直前のことだった。事務所から「ヌードと本番があるけど」と念押しされ、まさか、ハードコアを意味する「本番」とは知らず、安易に引き受けてしまったというのだ。

 この降板を契機に堀川は休業するが、その後「MAYUMI」の名で作曲家に転じ、数々のヒット曲を提供した。

 80年代のセックスシンボルに君臨したのは、烏丸せつこ(65)だ。80年にクラリオンガールに選ばれると、映画でも豊満なバストを惜し気もなく披露。

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