「惨めさを感じている人たちに本を届けたい」 『夢をかなえるゾウ4』水野敬也が伝えたいこと (3/5ページ)
これ、自己啓発書としてはハシゴ外しですよね。当時の僕は、ガネーシャが言いそうだと思って書いたんですけど、この時点ですべて知っていたんだなと思いますね。
■悩みが深ければ深いほど、プラスに転じたときの癒しも大きい――『夢をかなえるゾウ』を執筆するときに、キャラクターの作り方ってどうされるんですか?
水野:僕は主人公の立場になって、自分自身の経験だったり、感じたこと、そこで生まれた疑問をガネーシャにぶつけるという形で書いています。納得できないことをガネーシャにぶつけて、彼が言いそうなことが返ってくる。その対話の繰り返しです。
――ストーリーを作る際のプロットは立てるのですか?
水野:今回はプロットを作っています。ただ、いつも作っているわけではないです。
なぜ今回プロットがあったかというと、「夢をかなえても幸せになれるわけではない」というテーマの本を書いていて、それを捨てたんですよ。で、『夢をかなえるゾウ4』に取り掛かる時にそれを下敷きにしたプロットを10分程度で書いて、担当編集者に見せました。
――『夢をかなえるゾウ4』はガネーシャの優しさが出た本だったと思います。
水野:優しいですよね。口は悪いけれど、すごく優しい。その意味では、優しさがコンテンツになってくるんでしょうね。
最近、ある寺院の普段は入れない場所にお参りをする機会をいただいたんです。そこには、上の方に釈迦の像が鎮座されていて、僕は座ってその像を見上げながら、お坊さんのお経を聴くんですけど、すごく感動したんですよ。
この感動は何だろうと思っていたんですけど、ここで普段は会えない仏像の前にお参りをすると、普段の悩みや苦しみ分が仏像の前に行くとそのまま感動に転じるんです。つまり、普段マイナス100の悩みがあるとすると、そのままプラス100の癒しを得られるということです。