「惨めさを感じている人たちに本を届けたい」 『夢をかなえるゾウ4』水野敬也が伝えたいこと (4/5ページ)
そこで、これが、僕が自分の書いている本で目指しているものだと思ったんです。
――悩みが深ければ深いほど、大きな感動を得られる。
水野:そうあるべきだと思うんです。この世界が完璧で素晴らしいのだとしたら、苦しんだ人は報われるべきだし、ガネーシャは全知全能の神様ですから、そうするのは彼の義務だと思っています。
――死神のキャラクターも好きです。要所で重要な役割を果たしますね。
水野:『夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神』にも出てきますが、死神なのでどこまでコミカルにするのかというのはありました。ただ、やはり存在的に、怖さをまといつつ、教えを伝えるというキャラクターですね。あまり死神については悩みませんでした。
――そして、釈迦ですね。
水野:「釈迦がいないとこのシリーズではない」というようなキャラクターなんですが(笑)、扱いが難しいんです。悟りは釈迦の専売特許なので、釈迦が話すパターンもあるのかなと思っていましたが、やはりガネーシャに話させました。

――水野さんにとって『夢をかなえるゾウ』とはどんな作品なんでしょうか。
水野:『夢をかなえるゾウ』は超えるべき存在で、そのために行動をしたり、経験をしたりするんですけど、結局すべてこのシリーズが呑み込んでいくんですよ。だから、本当に踊らされているような感覚です。
逆に自分は『夢をかなえるゾウ』シリーズを書くためだけに存在しているんじゃないかと思うくらいなんですけど、それは自分にとって喜ばしい話かというと、感情的にはちょっと微妙ですね(笑)。