わずか4歳の少女を強姦殺人した中年の正体、DNAが一致するも警察が動かない理由とは【未解決事件ファイル】 (1/2ページ)

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 1990年5月12日、栃木県足利市にあるパチンコ店の駐車場から当時4歳の女児Aちゃんが行方不明になる事件が発生した。翌日、近くにある河川敷で女児の遺体が発見され、警察は殺人と死体遺棄事件として捜査を開始。翌年には一人の男性を被疑者として逮捕するも、後に冤罪であることが判明し、それ以降事件に進展は見られていない。一体何が起きたのか。

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 遺体が発見されたのは、足利市内にある渡良瀬川の河川敷。Aちゃんの服には微量の精液が付着していたほか、泥だらけに汚れていた状態だったという。Aちゃんの服は赤いスカートに白いシャツだったこともあり、目撃者が多数集まっていた。被害者と思われる女児を連れて歩く不審な男が複数人に目撃されており、「漫画のルパンみたいな男だった」という詳細な証言も出た。

 しかし、警察はこれらの証言を元にした捜査を早々に打ち切り、「独身男性で子どもが好き」というプロファイリングに則り、聞き込みなどの地取り捜査方針に切り替えたことが、後に判明している。結果、当時足利市に在住し幼稚園のバス運転手を務めるBさんがマークされ、徹底的な身辺捜査が開始された。そして、1991年12月2日、事件から半年近くたってBさんが猥褻目的誘拐と殺人の容疑で逮捕される。決め手は「女児の下着に付着していた体液のDNA型とBさんのDNA型とが一致した」というものだったが、当時の鑑定技術では別人であっても一致する可能性が少なくなかったそうだ。

 強引な取り調べの末、Bさんは犯行を自白。第一審の途中から無罪を主張するも通らず、2000年7月17日に無期懲役判決が確定した。2009年に行われたDND型再鑑定によりBさんの無実が明らかになるも、事件から17年以上が経過してしまったことで公訴時効が成立。事件は迷宮入りとなった。

 警察の誤った捜査により真犯人を取り逃がしてしまったこの事件。実は、ジャーナリストCが真犯人を特定したと断言していることでも有名である。

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