東京都大田区大森の磐井神社の御神木であるイチョウに残る傷跡 (1/5ページ)

心に残る家族葬

東京都大田区大森の磐井神社の御神木であるイチョウに残る傷跡

カナダのトロント大学の研究チームが今年2月、重度の火傷の治療に利用できる新しい医療器として、皮膚用のハンドヘルド3Dプリンターに関する研究論文を発表した。重度の火傷治療においては、皮膚の移植が一般的だが、火傷の深さや範囲によっては、それが難しい場合も少なくない。そこで、皮膚の再生を促進する間葉系間質細胞と、血液凝固にかかわるタンパク質のフィブリンをベースとした専用のバイオインクを用い、人工皮膚を傷口に直接プリントできるようにした。従来と比べて治りも早く、傷口の炎症・傷跡・収縮が減少することが判明したことから今後5年以内に実用化を見込んでいるという。

■傷を持たない人が傷を持った人を見るとき

体に残る「傷跡」は火傷に限らず、傍目には「大したことないよ」「目立たないよ」であったとしても、当の本人からすると、とても気になるものである。確かに、日々の生活の中で「見慣れて」しまい、忘れてしまっていたとしても、ふとしたときに気がついて、「ああ、あの時…」と思い出し、苦々しい気持ちになってしまうものでもある。

ところで、自分が負った「傷」ではなく、「自分以外のもの」が負った古傷を偶然目にしたとき、何らかの「傷」を持った人、幸いなことに、何の「傷」も持たない人は、一体何を思うものだろうか。

■古い歴史を磐井神社


京浜地域において「第一京浜」「一国(いちこく)」と呼ばれる国道15号線沿いの東京都大田区大森北2丁目に、「磐井(いわい)神社」という、八幡造の社殿37坪、境内1200坪、大体サッカーグラウンド1面分ぐらいの大きさの神社がある。敏達(びだつ)天皇の2(573)年8月の創建と伝えられている。しかも『延喜式(えんぎしき)』(927年成立)に記された神社を意味する「式内社(しきないしゃ)」に定められた、格式高い古社(こしゃ)でもある。

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