「好き」が本気か確かめてはいけない理由 (2/5ページ)
人生経験を積み、そのことを理解してくると子どもの頃のようにポンポンと人を好きになることはできなくなるでしょう。本当に相手のことが大好きだと自覚した恋であれば、そのリスクを負ってでも相手にアプローチをすることができますが、不確かな恋心で相手にアプローチをしてしまったら、得るものよりも多くのものを失ってしまうかもしれないのです。
この状況はまさに前段のマージャンと全く同じだと私は思います。
子どもの頃は新規の恋に対して、我々は非常に寛容かつ優しく接していました。わずかな恋のかけらもきちんと恋と認めて、その恋心が本物の恋に育つように一生懸命育てていたのです。
ですが大人になってから、私たちは新規の恋にものすごく厳しく、参入のハードルを高くするようになってしまいました。
「それは本当の恋なの?」。
「その恋をして傷つかない?」。
「相手に憧れているだけじゃないの?」。
こんなことを考えていれば、せっかくわずかな恋心を抱いたにもかかわらず、その気持ちを失ってしまうのは間違いありません。
■「好きかもしれない」気持ちの取り扱い方
◇最初から「本気」を望んではダメ
各業界の最前線で戦っているアスリートたちは、おそらく自身の競技に対して本気で取り組み、本気でその競技のことを愛していることでしょう。
野球の大谷翔平選手にせよ、テニスの錦織圭選手にせよ、将棋の藤井聡太棋聖にせよ、皆さまそれぞれ自身の競技に本気で向き合い、本気で愛していることと思います。
しかし、彼らは最初の最初からその競技に本気で向き合っていたのでしょうか?
そんなことはどう考えてもあり得ません。大谷選手がバットを初めて握った時は、そのバットでスイカ割りでもしていたかもしれませんし、錦織選手がラケットを最初に握った時はガットを顔に押し付けて変な顔ごっこをしたかもしれません。それに藤井棋士だって最初は多分将棋崩しか何かで遊んでいたはずです。
上記は全て私の妄想では御座いますが、どれほど本気の人も最初の最初はいいかげんな気持ちだったはずです。