「好き」が本気か確かめてはいけない理由 (3/5ページ)
初めてバットを握った時の大谷翔平君は「僕は絶対にメジャーで二刀流として活躍してみせる!」なんておそらく考えておりません。
もしも野球という世界に新規参入したばかりの大谷翔平君にその業界が厳しく接していたら、今頃どこかの企業の営業マンとして働く一人にでもなっていたことでしょう。新規参入者に優しく接し、歓迎していたからこそ大谷翔平君は後にプロとして世界で活躍する大谷翔平選手へと成長をしたのです。
最初から本気であることを望んではいけません。
最初はみんな曖昧でいいかげんで適当な好奇心から始まっているのです。
恋もまた同じでしょう。
最初から誰かのことを本気で好きになることなんてあり得ません。むしろそんなことがあるとすればそれは恋ではない別の危険な何かと考えた方が良いでしょう。
最初は些細なことなので御座います。
「へぇ……やるじゃん」とか。
「ふーん……いいじゃん」とか。
そんな「好きかもしれない」とすら思えないような感情から全ての恋は始まっています。
重要なのはその後でしょう。そんなどう考えても曖昧でいいかげんで適当な新規の恋に対して、皆さまの心が新規歓迎の態度を取ったのであれば、その新規の恋は本気の恋になるのです。
しかし、新規を拒絶する面倒くさい古参のような態度でいれば、その新規の恋は相手に対するわずかな好奇心を簡単に失ってしまうことでしょう。
◇「好きかもしれない」気持ちには優しく接して
その「好きかもしれない」が本物の恋として育つかどうかは分かりません。もしかしたら将来メジャーで活躍するような原石かもしれませんし、どれほど努力しても高校のレギュラーにすらなれないクズ石かもしれません。
ですが、いずれにしてもその恋を歓迎して優しくしなければ、新規の恋は簡単にやる気をなくしてしまうのです。大活躍するメジャー選手だって最初の頃は親からちょっと怒られただけでやる気を失ってしまういいかげんなやる気しか持ち合わせてはいなかったはずなのです。