地球の磁場異変。大西洋上空の巨大な地磁気異常の謎をNASAが追跡 (1/4ページ)
前回、地球の磁場(地磁気)が弱まっており、大きく成長を続けているというニュースをお伝えしたが、NASAはこの謎に迫るべく、追跡調査を行っているという。
問題の領域は、南アメリカから南西アフリカにかけてのエリアで、「南大西洋異常帯」と呼ばれている。
NASA Explores Earth's Magnetic 'Dent'
・地磁気の異常は宇宙船や人工衛星に影響を与える
NASAは、南大西洋異常帯を地球の地磁気の”へこみ”に例えている。地上の生物に影響することは普通ならないが、国際宇宙ステーションをはじめ、低軌道を周回しながら異常帯を通過する宇宙船や人工衛星となると話が違ってくる。
地磁気は地球を宇宙線などから守るバリアのようなものだ。だから地磁気が弱い南大西洋異常帯では、太陽から放出された高エネルギーを帯びた陽子も飛んでくる。
万が一、宇宙船がこれに命中してしまえば、搭載されている機器がショートしたり、誤作動したりする。そうした誤作動が起きても大抵は大したことにならないだろうが、それでも大事なデータが消失したり、パーツが回復不能なダメージを受ける恐れは確かにある。
となると、宇宙船が異常帯に進入する前に、オペレーターはシステムをわざわざ停止せねばならなくなる。NASAが南大西洋異常帯を追跡しているのはそうしたわけだ。