地球の磁場異変。大西洋上空の巨大な地磁気異常の謎をNASAが追跡 (3/4ページ)
異常帯の中に、特に磁力が弱い2つの中心が出現しているのである。
・異常は800万~1100万年前から続いている
将来的にこれがどうなるのかははっきりとは分からない。しかし、こうしたことは過去にも起きていたらしいことが判明している。
リバプール大学のグループがつい先月『PNAS』で発表した研究によれば、同じことが大昔にも起きていたようなのだ。
その研究では、南大西洋異常帯のど真ん中に浮かぶセントヘレナ島で火山岩を採取し、そこに含まれている酸化鉄の磁気の特徴が調べられた。
ここから、この地域の地磁気は、800万~1100万年前にも現代と同じような状態だったことが明らかになったのだ。すなわち、南大西洋は歴史的に「異常な地磁気的挙動の中心」だったということだ。
・地磁気逆転とは別物である可能性
だが、過去に繰り返し起きてきた地磁気の逆転の痕跡と比較したところ、現在観測されている現象が別ものであるらしいことも判明している。
このところの異常はまもなく地磁気の南北が逆転する前兆であるという説があるが、どうやらその可能性は低まったようだ。