「ミイラ取りがミイラになる」の意味とは? (2/4ページ)
■「ミイラ取りがミイラになる」の使い方(例文付き)
さて、日常生活や仕事において、「ミイラ取りがミイラになる」状況とは、どんな場面があるでしょうか。
場面と共に例文を挙げて紹介します。
◇誰かを探しに行った人が帰ってこなかった時
以下の例文のように、誰かを探しに出掛けた人がそのまま帰ってこない、というような場面で使用します。
☆例文
・「佐藤さんがいない」と探しに行った斉藤さんまで、帰ってこなかった。ミイラ取りがミイラになるとはこのことだ。
◇説得するはずが、逆に相手に説得されてしまった時
次の例文のように、当初相手を説得するはずで臨んだが、かえってこちらが説得されてしまい立場が変わったという場面でも使用できます。
☆例文
・再開発する地域で住民説明会を行なった。しかし、一部の社員が開発反対派に回ってしまった。まさに、ミイラ取りがミイラになってしまった。
「ミイラ取りがミイラになる」の言い換え表現
ここでは、「ミイラ取りがミイラになる」の言い換え表現として、似た意味を持つことわざや言葉を紹介していきます。
◇ことわざ
誰かを探しに行って帰ってこない。説得しようとした相手に説得される。このように、初めに意図したことと違う結果になってしまう場面は少なからずあります。
「ミイラ取りがミイラになる」と似通った意味合いを持つことわざを以下に挙げます。
☆「木菟引きが木菟に引かれる」
やっつけるはずが、相手の策にはまり逆にやっつけられてしまう、ということわざです。
「弱い者いじめをしていると、そのうち木菟引きが木菟に引かれることになりますよ」というように使います。
「木菟」は「ずく」と読み、「ミミズク」の意味です。「木菟引き」とは、昼間目の見えないミミズクを他の鳥がつつくこと、またその鳥のことです。