「ミイラ取りがミイラになる」の意味とは? (3/4ページ)
ある鳥が昼間のミミズクをからかいに来たが、ミミズクをおとりにして罠を仕掛けた猟師によって、逆に捕獲されてしまうことに由来しています。
☆「人捕る亀が人に捕られる」
人に害を加えれば自分も人から害を受ける、ということわざです。
「人捕る亀が人に捕られるのも道理、あの夫婦はいつか痛い目に遭うだろう」というふうに使います。
人間を捕って食べようとした大亀が、人間に捕まってしまうことに由来しています。
☆「狩人罠にかかる」
人をおとしいれようとして仕掛けた罠に、自分がかかってひどい目に遭う、ということわざです。
「D社内の派閥争いでは、仕掛けた側に勝ち目はない。狩人罠にかかるのも時間の問題だ」というような使い方ができます。
◇その他の表現
「ミイラ取りがミイラになる」と言っても、相手に意味合いが伝わらないかもしれない時には、次のような言葉で言い換えてみると良いでしょう。
いずれも「説得するつもりが、説得されてしまった」という意味合いを持つ言葉です。
☆「抱き込まれる」
例えば、「社内研修で2つに分かれてディベートをしたところ、相手側に抱き込まれてしまいそうになった」という使い方。
「抱き込む」は、うまく味方に引き入れるという意味です。この例では受け身になっているので、反対派から味方に引き入れられてしまったということを指します。
☆「懐柔(かいじゅう)される」
「懐柔」とは、手なずけて抱き込むという意味です。
「彼ほど意志の強い人が、なぜそう簡単に懐柔されたのだろう」というふうな使い方ができます。
☆「籠絡(ろうらく)される」
「籠絡する」とは、上手に言いくるめて操るという意味です。
「甘い話を持ち掛けられて、彼女はすっかり籠絡されたようだ」というような言い回しをします。