戦国時代、いかなる権力にも屈せず火炎の中に没した気骨の禅僧・快川紹喜の生涯 【その1】 (3/3ページ)
灼熱の火炎から逃げ惑う人々の断末魔の声で、楼上内は阿鼻叫喚を極めました。
快川国師、恵林寺山門楼上にて火炎に没す
右の柱に「安禅不必須山水」、左の柱に「滅却心頭火自涼」と記される恵林寺三門(写真:photo-ac)
そのとき、炎の中で悠然と座した一人の高僧の声が響きわたります。
「安禅必ずしも山水を須(もち)ひず 心頭滅却せば火も自づと涼し」
この高僧こそ、恵林寺の住持・快川紹喜(かいせんじょうき)でした。
快川は、弟子たちに山門から脱出することを指示した後、逃げも隠れもせず楼上に残った人々とともに、毅然とした様子で燃え盛る火炎の中に没したといわれています。
その生涯は、いかなる権力にも屈せず、自分の信念を貫き通す剛毅なものでした。
【その2】に続く……
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