世界で初めて可視化された超大質量ブラックホールの正体は、仮説上の天体ボソン星かもしれない(オランダ・ドイツ共同研究) (3/5ページ)

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、MNRAS、2020

・発見困難な超軽量天体

 厄介なことに、そうしたボース粒子は発見がきわめて難しい。研究グループによると、仮に超大質量ブラックホール並みの大きさを持つボソン星があったとしても、それは極端なまでに軽く、10-17電子ボルト未満だろうという。

 それゆえに、超大質量ブラックホール並みの質量を持つボソン星はおろか、ボソン星自体がいまだ未発見のままだ。


・ボソン星のプラズマリング

 ボソン星は核融合を起こさないために放射線を放たない。ただそこに存在するだけで、ブラックホールのように直接目で見ることもできない。

 少し違うのは、ボソン星が光を吸収してしまうようなことはなく、ただ透明なだけである点だ。光すら脱出不可能な事象の地平面はないために、そこを通過しようとする光は、多少その重量によって曲がったとしても、ボソン星から脱出できる。

 またボソン星の中には回転するプラズマのリングで囲まれているものがある可能性がある。それはちょうどブラックホール周囲の「降着円盤」のような見た目をしている――中心に暗い影を内包した光るドーナツのような感じだ。

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・挙動シミュレーションではボソン星でないという結果

 そこで研究グループは、このプラズマリングの挙動をシミュレーションで確かめ、それを撮像されたブラックホールの降着円盤と比較してみることにした。

 ここから判明したのは、ボソン星の影は同程度の質量を持つブラックホールのそれに比べて、かなり小さいだろうということだ。一方、ブラックホールだった場合の大きさとは一致していた。

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