11歳の少年が祖母を救うためベンツ車を運転。公道を走り家まで運ぶ(アメリカ) (2/4ページ)
症状が治まるまで、交通標識に体をもたせかけじっとしていたアンジェラさんは、右手からやってくる見覚えのあるベンツに気付き、それを運転しているのが自分の孫だと知ると目を見開いた。
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・冷静に運転したPJ君に驚き
実は、PJ君は普段からダートバイクやゴーカートが大好きなのだそうだ。
また、PJ君の祖父にあたるアンジェラさんの夫は、所有する私有地でPJ君に運転を教えたこともあったという。
祖父の所有する土地で車をひとりで動かした経験を持つPJ君だが、公道を走るのは初めてだ。当然無免許ではあるものの、祖母のために車を運転したのだ。
そして、驚くアンジェラさんを車に乗せると、祖母の家まで再び運転して戻った。
後のインタビューで、アンジェラさんはこのように話している。
PJは、当たり前ですが公道で運転したことなど一度もありません。ですが、縁石に乗り上げることもなく、草むらに突っ込むこともなく、とても落ち着いて運転していました。
その後、自宅へ戻った私にPJは低血糖時に飲むブドウ糖の薬と、ピーナッツバターのクラッカーの袋を持ってきて渡してくれました。
あの子は、特別な孫です。ただ私を救うために、一生懸命になってくれたのです。
アンジェラさんによると、普段からPJ君とはとても仲がよく、私道でPJ君がゴーカートを乗る時にもよく付き添ってあげているのだそうだ。