松村邦洋×河合敦「大河ドラマ」を語り尽くそう(1)人の一生を1年で描く大河の魅力! (2/3ページ)

アサ芸プラス

河合 菅原文太さん演じる会津藩士が明治になって秩父事件や自由民権運動に関わり、ラストでは「自由自治元年」という旗を掲げて一人だけの突撃を行って戦います。加藤剛さんが演じた薩摩の郷士とともに、架空の民衆の一人が主人公で、そんな設定をした山田太一さんの脚本もすばらしかった。私の故郷の町田市は自由民権運動が盛んだったこともあり、のちに私が自由民権運動を研究するきっかけにもなりました。

松村 最終回、ラストのナレーションで、その後の足尾鉱毒事件やいろんな抵抗運動の中に、常に主人公の姿を見たという人がいるっていうところとか、大河ドラマで初めて宇崎竜童さんのロックな音楽が流れるというのもすごいなあと思いましたね。

河合 今年の『麒麟がくる』には何点くらいつけますか。

松村 点数はつけられませんが、謀反人のイメージだった明智光秀を主役に据えて、大河ドラマの改革が始まったのかなと期待しています。

河合 光秀の出生地や人物像など、わからないことが多いんですよね。

松村 優秀な人って、中途採用で、いろんな会社を渡り歩いて昇進していくように、光秀も斎藤道三から朝倉義景などいろんな「会社」を渡り歩いて、まるで令和時代の働き方の元祖のような人物だと思いますね。

河合 そうしたイメージの転換、見直しというのは長い間、教科書で足利尊氏とされてきた「騎馬武者像」が実は尊氏ではなかったということになった頃から始まっていると思います。

松村 ああ、髪を振り乱して馬に乗ってる、たけし軍団のグレート義太夫さんみたいな顔の画ですよね(笑)。

河合 歴史は研究が進むと、それまでの常識がひっくり返ることもあるので、光秀の裏切り者イメージも長谷川博己さんの爽やかさで変わるかもしれませんね。

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