松村邦洋×河合敦「大河ドラマ」を語り尽くそう(1)人の一生を1年で描く大河の魅力! (1/3ページ)

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松村邦洋×河合敦「大河ドラマ」を語り尽くそう(1)人の一生を1年で描く大河の魅力!

 コロナ禍の影響で撮影中止・放映中断に追い込まれていたNHK大河ドラマ「麒麟がくる」が、この8月30日に満を持して放送再開された。歴史通で大河ドラマファンを自任するタレント・松村邦洋氏と歴史家の河合敦氏に、歴代大河ドラマ全59作の魅力から、今後の大河への期待までを、存分に語ってもらおう。

河合 大河ドラマファンになるきっかけになった作品は何ですか。

松村 最初にハマッたのは、昭和54年の『草燃える』です。僕が小学校6年の頃。うちのおじいちゃんと一緒に見てる時に「どっちが悪者?」って聞いたら「いい者も悪者もない、勝ったほうがいい者なんだ。勝ったほうが負けたほうを裁くんだ」って。

河合 小学生の時に、すごい歴史観を教えられたんですね。

松村 大河ドラマの何がいいかっていうと、人の一生を1年で見られるのが魅力です。第16作の『黄金の日日』(78年)は、堺の豪商・今井宗久(丹波哲郎)の小僧をやっていた呂宋助左衛門(市川染五郎)が、しだいに老けて死ぬまでを描きますよね。そして、相手役の女優さんも老けていくのが、すごく好きなんです。栗原小巻さんなんて、あんなきれいな方が、ほんとにシワシワのおばあちゃんになっていく。

河合 私は菅原文太さん主演の『獅子の時代』でした。

松村 第18作ですから『草燃える』の翌年ですよ。

河合 大河史上、初めて明治時代が舞台。文太さんがカッコよかった。

松村 それまで『花神』(第15作、77年)を見てて、幕府を倒す大村益次郎や高杉晋作をカッコいいなと思ってたんです。それが明治維新になり、長州の会津藩の人たちに対するひどい扱いを見て、自分の地元ながら、長州はろくなもんじゃないなと、会津若松の鶴ヶ城攻防の時には泣けましたね。

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