”逢う魔が時”にご用心!昼と夜の間「黄昏時」は魔物や禍に遭遇する時間帯!? (2/5ページ)
光源氏の愛人となるも若くして亡くなった夕顔(写真:Wikipedia)
古くは、源氏物語の中に
寄りてこそ それかとも見めたそかれに ほのぼの見つる花の夕顔
(近くに寄って見なければ、誰かとはわかりませんよ。黄昏時にぼんやりと見たのだから。美しい花の夕顔を)
という、夕顔の君の歌に対し光源氏が返した歌に「たそかれ」が登場します。
「魔」に出逢う時…逢う魔が時逢う魔が時は、読んで字のごとく「魔に出逢うとき」です。
平安時代には、得体の知れない魔物に遭遇する時間帯、もしくは大きな災いを被る時間帯として信じられていました。
逢う魔が時になると、闇にうごめく妖怪や魔たちが活動し始め、夜も更けると百鬼夜行(魔物たちの行進)が始まります。