毛細血管を鍛えてコロナに克つ!大学教授が指南する「かかと上げ」と「呼吸法」 (2/4ページ)

Asagei Biz

すると密着していた壁細胞が外れやすくなり、血管の形状が保てなくなる。内皮細胞との間にできた隙間から血液が漏れ出し、血流が途絶えてしまうんです」

 毛細血管の血流が悪ければ酸素や栄養が細部に運ばれなくなるため、糖尿病や高血圧といった生活習慣病が悪化。さらには認知症や骨粗しょう症、肝硬変、腎疾患と、あらゆる病気の引き金になってしまうのだ。

 毛細血管をゴースト化させる原因のひとつに、加齢があるというが、

「他の臓器や組織同様、毛細血管の血管内皮細胞も新陳代謝を行い、新しい細胞に置換していきます。ただし、細胞の分裂には限界がある。タイツーの活性化は血管内皮細胞の長生きにも関わり、分裂回数を減らせます。ところが加齢によりタイツーを活性化するアンジオポエチン-1の分泌量が減少するため、タイツーが活性化しづらくなってしまいます」

 そのため、内皮細胞との間にできた隙間から血液が漏れ出し、そこに高血糖などが加わってくると、アンジオポエチン−1の分泌量は減少することに。

「特に高血糖は毛細血管の老化を加速させるといわれています。というのも、我々の体の中では過剰な糖質とたんぱく質が結びつき、体温という熱が加わることによって『AGE』という『焦げ』のような物質が発生します。このAGEが毛細血管の血管内皮細胞に入ると、活性酸素が大量に発生。AGEという『焦げ』と活性酸素という『錆び』によって、血管のゴースト化が加速してしまうんです」

 ふだんから糖質を多く含む食生活をしている、あるいは一気飲みや早食いなどの習慣がある人は、血糖値が上がりやすいと考えていい。加えて運動不足や睡眠不足など、生活習慣病になりやすい生活を送っている人は、血管がゴースト化しやすいとされる。それが糖尿病や高血圧などの疾患として表れ、ウイルスの格好のターゲットになるというわけだ。

「基礎疾患があるということは、毛細血管や、毛細血管と同じ種類の壁細胞が内皮細胞に接着している細静脈などが常にダメージを受けている状態。ダメージを受けると、それを修復しようと『エースツー(ACE2)』というたんぱく質が使われます。ところが新型コロナウイルスは、このエースツーを使って細胞内に入り込んでくるんですね。

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