地球の200倍。月面の宇宙放射線量を史上初めて正確に計測(ドイツ・中国研究) (1/3ページ)

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地球の200倍。月面の宇宙放射線量を史上初めて正確に計測(ドイツ・中国研究)
地球の200倍。月面の宇宙放射線量を史上初めて正確に計測(ドイツ・中国研究)

月面の放射線量を初計測/iStock

 地球に一番近い星、月。かつて人類はそこに到達し、NASAは、今後10年以内に再び人類を月へと送る「アルテミス計画」を進めている。だが、月は静かな世界に見えて、生身の人間にはそれなりに過酷な場所だ。

 大気も磁場もない月では、大量の宇宙放射線が降り注いでおり、人間の健康に長期にわたり様々な影響を及ぼす。

 いったい月面の放射線量はどれほどのものなのか?このほど月面の放射線が計測され、その結果、地球の200倍に及ぶことが判明したそうだ。
・月面の放射線レベルを正確に計測

 次に人類が月面に降り立つのは2024年になるだろう。NASAは今、そのための「アルテミス計画」を着々と進めている。

 しかし月面に滞在する宇宙飛行士は、深刻な健康リスクに直面する。大気も磁場もない月では、宇宙から大量の放射線が降り注いでくるからだ。

 意外にも、これまで月面の放射線レベルが正確に計測されたことはなかった。

 1960年代と70年代に実施されたアポロ計画では、宇宙船に線量計も搭載されていたのだが、それによって計測されたのは宇宙旅行全体で暴露した総線量だった。そのために具体的にどのくらいの放射線が月面に降り注いでいるのかは、推測するよりなかったのだ。

 だが今回、2019年に月の裏側に着陸した中国の「嫦娥4号」によって、月面の放射線レベルが史上初めて正確に計測された。
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