大河ドラマ「平清盛」で物議をかもした、朝廷を「王家」と呼ぶ表現は正しいの? (4/4ページ)

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こういう問題が起きると、制作サイドはあくまでも歴史のリアリティを追求する立場を強調しますが、登場人物の言葉遣いや価値観などがいかにも現代々々していながら、一部だけ「王家」や「立て膝座り」をねじ込むアンバランスさが、国民の違和感を招いてしまうのではないでしょうか。

フィクションとは言え、広く一般国民の歴史認識に大きな影響を及ぼすメディアだからこそ、些末な新儀を巧み出すことよりも、日本の歴史をテーマとして先人たちへの敬意や感謝、そして未来へ挑戦する勇気と希望を与える番組づくりが求められます。

※参考:
本郷和人『謎とき平清盛』文春新書、2011年11月
皇室を「王家」 適切なの? NHK大河「平清盛」に疑問の声

日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan

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