きちんと使えてる? 「受け取る」の敬語表現 (2/5ページ)
謙譲語のパターンとしては、
1.他の表現に言い換える特定形 2.「お〜いたす」
の2パターンがあります。
例えば、自分が受け取るという場合には、この1~2に合わせると、それぞれ以下のようになります。
1.「頂く」「頂戴する」 ⇒例文:「○○様よりお土産を頂きました」「お心遣いをありがたく頂戴いたします」
2.「お受け取りいたす」 ⇒例文:「確かに、商品をお受け取りいたしました」
ちなみに「頂きます」も「頂戴いたします」にも「頂」という文字が使われていますが、この漢字には「頭の上にのせてささげる」という意味があります。
その意味からも「頂きます」や「頂戴します」が、目上の人への表現としてふさわしい理由が理解できますね。
なお、「頂戴いたします」には同じ意味を持つ「頂」と「戴」を重ねて使っていますので、「頂きます」より、「頂戴いたします」の方がより丁寧な印象です。
◇丁寧語での「受け取る」は「お受け取り」
丁寧語は、相手との上下関係が発生しない敬語ため、同僚や親しい先輩などに使われます。
丁寧語にするには、以下2つのパターンがあります。
1.接頭語の「お」を付ける 2.語尾に「です・ます・ございます」を付ける
例えばこの1~2に合わせると、それぞれ以下のようになります。
1.「お受け取り」 ⇒例文:「こちらの資料をお受け取りください」
2.「受け取ります」 ⇒例文:「会議の資料は、昨日受け取りました」
■自分が「受け取る」場合の敬語表現(例文付き)
前段の謙譲語でも触れたように、自分が「受け取る」場合に使う謙譲語を用います。