ダルビッシュ、最多勝は“日本流バッテリー”のおかげ? 異例の取り組みはMLB他球団も追随か (2/2ページ)

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ロス監督にすれば、かわいい教え子のコントラレスを使いたいはずですが、ダルビッシュの投げる試合はカラティーニにマスクを被らせてきました」(同)

 カラティーニは、いわゆる野球エリートだ。プエルトリコの出身で、野球の強豪校として有名なマイアミ・デイド短大を経て、ドラフト2巡目で指名され、今日に至っている。コントラレスとの違いを挙げるとすれば、おそらく、この「経歴」による配球だろう。

 コントラレスは、俗に言う“叩き上げ”。カラティーニはエリートなので、学生時代からトップレベルの中で揉まれてきた。そこで養われた野球カン、試合の流れを読む感性、間の取り方などがダルビッシュの投球理論ともマッチしたのだろう。

 「日本の野球界では捕手が重要で、配球論も大切にされています。米国ではそこまで重要視されていません」

 メジャーリーグ中継の解説も務めるプロ野球解説者のコメントだ。

 また、メジャーリーグでは先発投手に応じてスタメン捕手を代えることも好まれていない。ダルビッシュ担当のパーソナル捕手という存在は、異例と言っていい。日本流のバッテリー論が米国の最優秀投手賞であるサイ・ヤング賞を引き寄せるとは…。米国でも「捕手論」が流行るのではないか。(スポーツライター・飯山満)

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