2020年の「中秋の名月」は10月1日。お月さまと心優しく哀しいうさぎのお話…とは? (5/7ページ)
(簡略化して5個の場合や、13夜のときは13個や3個にすることもある)
お月見といえばうさぎ……実は哀しい逸話があったお月見といえば、餅つきをしている「うさぎ」がつきものですよね。なぜうさぎなのかは諸説ありますが、ある仏教説話が元になっているそうです。
昔、ウサギ・サル・キツネの3匹が、食べ物に困っている老人に出会いました。3匹は、老人のために食べ物集めに奔走。
サルは木の実、キツネは魚を捕ってきましたが、ウサギは一生けんめい頑張っても何も獲ることができませんでした。
悩んだうさぎは、「私を食べてください」と火の中に飛び込んでしまいました。実はその老人は帝釈天で、3匹を試したのでした。
帝釈天は心優しいうさぎを憐れみ、月の中に蘇らせその捨身の心、慈悲行を皆の手本とするようにしました……
という哀しい話。