「昨夜その角で見かけたよ」……今でも街に妖怪の存在が息づく『遠野物語』の舞台【その1】 (3/5ページ)

Japaaan


— 柳田國男「序文 『遠野物語』」

と記されています。

「鬼」(写真:wikipedia)

昔は、土地の神や妖怪など目に見えないものを畏怖していた人間が、明治に入り何んでも西洋的な解釈で解決しようとするようになってしまいました。

平地人とは、都会人のこと。柳田国男は、「妖怪や幽霊、雪女や鬼など…今でも遠野には、人間には解明できないような摩訶不思議な伝説が起こっている」と伝えたかったのでしょう。

「平地人を戦慄せしめよ」…のひと言に強い思いが感じられます。

遠野にある河童の伝承地カッパ淵(写真:wikipedia)

当時、妖怪伝説や庶民信仰などは「邪な教え」と禁止されていた!

遠野物語が出版された明治43年(1910年)、日本は富国強兵・殖産興業をかかげ近代化を推し進めていた頃でした。

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