何で女性にその名前?生涯無敗を誇った剣豪美女・園部秀雄の武勇伝【下】 (4/4ページ)

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よほどの負けず嫌いなのか、それとも高齢ゆえの記憶違いなのかはともかく、その後も「生涯無敗」を謳いながら夫の道場「光武館」で薙刀術を指導。

昭和十一1936年には自身の薙刀術道場「修徳館」を開き、昭和三十六1963年9月19日、94歳で亡くなる直前まで、各地を飛び回って武道の普及・振興に尽力したのでした。

エピローグ・本当の強さとは?

かくして武道三昧な園部秀雄の生涯でしたが、彼女は平素から「女性は強いだけではダメ!女性らしさを忘れず、その嗜みである家事をおろそかにしないこと!」と弟子たちに指導。自身はどんなに忙しくても、毎日の家事を欠かさなかったと言います。

現代人からすれば時代錯誤もいいところですが、秀雄は「武道に励む女性なんて、どうせゴリラみたいにガサツで、美しさなど欠片もない」などという偏見に苦しんでいたのかも知れません。

強く、優しく、美しくを目指した秀雄

強さと美しさは両立できる……美しさとは単に容姿(≒若さ)ではなく、品格ある振る舞いや丁寧な暮らしぶりに表れるもので、その修行と実践手段を家事に見い出したのでしょう。

本当の強さとは、いたずらに「武」をひけらかすことではなく、優しく、そして美しくあること……それが女性として生まれながら「男に負けないこと」を名前に謳った秀雄の見つけた結論なのかも知れません。

【完】

※参考文献:
『歴史ミステリー 日本の武将・剣豪ツワモノ100選』ダイアプレス、2020年11月
『剣の達人111人データファイル』新人物往来社、2002年10月

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