社員だけではなく社長や幹部にも 1対1の「成長対話」の重要性 (3/4ページ)
――また、要所で「自創経営」のメソッドを使って、様々な会社のスタッフに成長を促してきて結果を出してきている点もうかがえます。その中で東川さんは人材の「成長」をどのように感じ取ってきたのでしょうか。
東川:成長とは、出来なかったことがある程度出来るようになる変化、そしてある程度出来ることが、もっと出来るようになる変化の2つが要だと思っています。
職種や役職など人にはそれぞれの立場があり、その立場に応じた役割があって、出来るようになる必要があることもそれぞれ違うんです。だから自創経営では、社員それぞれが自分の立場を正しく自覚し、その立場に応じた役割を果たすために何が出来るようになればいいのか、いつまでにどこまで出来るようになればいいのかを、セルフマネジメントしていき、成長という変化をしていくことが求められます。
ただ、人は他者からの助言がなければ未だ出来ていないことの気づきも得られにくいでしょうから、先輩や上司との1on1ミーティング、つまり成長対話が必要となるんです。成長対話の本質は「気づき」を得ること。私自身、今も父と成長対話を行っていますが、そこで毎回、自分に何が出来るようになる必要なのかを気づかせてもらっています。
――年齢を重ねて地位も昇っていくと、自分に気付きを与えてくれる人も少なくなるように思います。助言してくれる人がいなくなるというか。
東川:それはあるでしょうね。いろんな会社の社長さんと話していると、社内に相談相手がいないという人がいるんです。弱みを見せられないと思っているのかもしれません。そういう場合は社外の人であったり、コンサルタントという立場の人にアドバイスを求めてもいいのかもしれません。
ただ、そのような人だけではなく、お客様と接している現場の社員や、商品を製造している工場スタッフなど、現場で働いている人と1on1をすると、いろんな経営課題に気付きます。さらに、経営課題だけではなく、社員一人一人の成長課題にも気づくことが出来るはずです。これは社長や上司の立場にとっては部下・後輩の育成課題となります。