社員だけではなく社長や幹部にも 1対1の「成長対話」の重要性 (4/4ページ)

新刊JP

人が人を育成するための体制であり、土壌をしっかりつくっていけば、会社全体がボトムアップする。その課題に対してどう取り組んでいければいいのかということも分かるので、現場の社員と対話をすることが社長をはじめとした上司・先輩も気づきを得られ、その人自身の成長のきっかけになるという意味でも成長対話は極めて重要です。

――この「自創経営」を、今後どのように広げていきたいと思っていますか?

東川:この本を一つのきっかけにしたいと思っています。私と父、体は2つしかありませんが、いろいろな会社の人材育成、人事制度改革でお役に立てるようにしていきたいですね。地道に少しずつ広げていくことに尽きるかなと。

――セルフマネジメントが出来る組織になるためには、ある程度の長い時間はかかります。人材育成を成功に導くにしても、それなりの粘り強さは必要でしょうね。

東川:おっしゃる通りです。やはり自創経営の運営は相応の年数、だいたい8年くらいはかかります。ただ、ある特定のチームで自創経営に取り組んで1、2年に成果が出て、定着したというケースもたくさんありますから、そういう成功体験を積み重ねていただき、社内に広めていって欲しいなと思います。

――コロナ禍の影響はこれからさらに出てくると言われています。中小企業の皆様にエールをお願いします。

東川:今、資金繰り表や月次の決算書を見ると泣きそうになる。手が震える。そういう方もいるでしょう。厳しい現状だからこそ将来の会社のあるべき姿を描くのです。こういうお客様に喜んでもらうんだという商売のあるべき姿、事業のあるべき姿、そして会社のあるべき姿を社長自身がまず想像し、社員と多く語り合い、社員の想いも重ね合わせた経営ビジョンを描いていってほしいなと思います。

今の現実は厳しいけれど、この危機を乗り越えさえすればこういう姿になるよという経営ビジョンを描くことで、社員と一緒にワクワク出来る心の状態をつくっていただきたいですね。また、それは社長と全社員が健康であってこそですから、お互いに心身ともに健康で過ごしましょうとお伝えしたいです。

(了)

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